忘れん坊の外部記憶域

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社会はなぜ男性優位なのか~社会の成り立ちから考える

 このテーマはあまり触れるべきではないでしょうが、恐る恐る書いてみましょう。

社会の成り立ち

 社会というのは大なり小なり男性優位です。

 理由はとても簡単で、社会を作ったのが男だからです。

 社会の成り立ちから考えてみましょう。

 狩猟採取の時代、生存に必要な食料を獲得するためには肉体的に強い専業狩人が必要であったこと、そして男は出産や育児の役に立たないことから、男が食料確保の仕事を受け持っていました。

 しかし農作の技術が広がるにつれて食料の貯蓄が可能になり、女子供でも食料確保の労働力として働けるようになったことから、男の仕事は大きく失われることになりました。このままでは近隣とのイザコザや戦争くらいでしか役に立たない無駄飯食らいです。そもそもイザコザや戦争をするのも多くは男の問題でしたので、なんとも立場がありません。

 男というものはとても見栄っ張りなので、なんとか面子を立てる方法を考えました。

 それが社会です。男たちは家に居てもロクに役立たないので、広場に集まってなんかそれっぽいことを言って凄いことをしている空気感を出すようになりました。

 つまり社会というのは暇になった男達が見栄を張るために作った虚像です。

 

社会的価値の意味

 世の中を見渡してみると分かるように、社会的に優れたものに生物として必須なものはまったくありません。数学や物理、経済や哲学といったものの社会的な価値は皆でそう言っているから価値があるだけです。

 確かに生活や平均寿命が延びることには寄与していますが、生物の絶対的価値である繁殖・子孫繁栄に役立つわけではありません。というか子どもを産み育てることに勝る価値は生物には存在しません。

 社会的地位を得て社会的に成功をすることは素晴らしいことだ、というのは見栄っ張りな男たちが面子を保てるように頑張って宣伝した結果であり、男は見栄を張らないと死んでしまう生き物であるゆえの、情けなくも涙ぐましい努力の成果なのです。

 そう考えると社会が男性優位な理由も分かります。見栄っ張りな男たちが見栄を張るために作った儚い城・最後の砦が社会なのですから、男性優位に構築されてきたのは当然でしょう。

 STEM分野、つまり科学Science, 技術Technology, 工学Engineering, 数学Mathematicsの分野に進出する女性の比率が低いと時々話題になります。STEM分野での男女能力差は特にありませんし、分野の研究者のほとんどが女性研究者を歓迎しています。(男女比99:1のような世界なので女性が入ってくるとものすごいチヤホヤするような業界です。)

 それでもSTEM分野に女性が行かない理由は簡単で、女性はこの分野に興味が無いからです。能力や環境の問題では無いのです。女性は頭が良いのでこの分野における社会的虚飾、つまり生きていくうえで何の役にも立たないということを見抜いています。こんな学問をやるくらいならばもっと役に立つ人文科学や社会科学に行ったほうがマシ、ということです。

 社会は頑張って社会の価値を宣伝しています。世の中の役に立ちます、世界を豊かにします、立派なことをしているんです、と。自分の手の届く範囲を現実的により良くしていこうという女性的な発想のほうが実際は生物学的にも生存にも優れているのですが、それを認めてしまうとただでさえ弱い男の立場が無いため、男たちは必死に社会の価値を喧伝しているのです。 

 社会の成り立ちを考えると女性の社会進出に危機感を持つ男がいることも理解しやすくなります。「女子供はすっこんでろ!」とマッチョなことを言ったりしますが、実態はこれ以上弱い立場になりたくない見栄っ張りな男の必死の抵抗だったりします。

 

雌雄の違い

 少し弁明というか弁護になりますが、力を得た雌雄は異なる行動を取ることが生物学的に知られています。雄は出産のリスクがないことから多くの雌を集めることに力を利用します。石油王がハーレムを築くのはまさに典型でしょう。

 対して雌は出産のリスクがあることから、リスクに見合う優れた雄を選ぶことに力を利用します。

 つまり本質的に雄は拡大に力を使い、雌は選別に力を使うようにできています。雌雄の比率が10:1でも群れは成り立ちますが、1:10では群れが成り立たないというのは分かると思います。

 これは大多数の男からするととても厳しい現実です。極論、男の10人中9人くらいは死んでも問題ない存在だということです。男が見栄を張り社会を作って必死に存在価値をアピールしているのは、生存を許容されたい、死にたくないという本能に基づくものなのです。

 よって女性の社会進出というのは男としては結構死活問題だったりします。女性が本気を出せば男の作ってきた虚像の社会など簡単に消し飛ばされてしまいます。

 

何事もほどほどに

 個人的には昨今進められている女性の社会進出は男女どちらのためにもならないと思っているので、ほどほどが良いと思っています。

 もちろん社会に出たい女性は出られるような仕組みはあったほうがいいでしょう。しかし、社会に出なければいけないまで進んでしまうとロクなことになりません。社会的成功なんてものは虚飾であり、子どもを産み育てるほうが生物としてはより立派であることを忘れてはいけません。「社会に出ない」という選択肢は人類種の繁栄のため常に優先的に残されるべきです。

 そもそも世の中仕事が辛い人も多々居るというのに、何故社会に出たがるのかちょっと不思議です。仕事なんて辛いものは男にやらせておけばいいんじゃないかと思います。男には出産という能力が無い以上「社会に出ない」という選択肢はありません。今は豊かな時代なのでニートでもすぐに死ぬことはありませんが、本来的には「社会に出ない」男に存在価値はありませんので死ぬ以外の道はありません。社会に出ない男は10人中9人の側です。うへぇ。

 

経済的な視点

 さらに言えば経済的にも男に働かせたほうが得です。一部の政治家や経済学者は女性の社会進出が進めば稼ぐ力は2倍、税金も2倍と考えていますが、企業が支出できる人件費には限りがあります。倍の人数を雇うためには給料を半分にするしか無いのです。つまり従来は男に600万払っていたとしたら、男女2名を雇うと300万ずつになるということです。年収600万からはそこそこ税金を取れますが、300万から同額を取ったらお金が残らないためちょっとしか税金が取れなくなります。それどころかお金が足りないので社会保障費で補填しないといけないでしょう。

 つまり、全員貧乏になり、さらに税収も減って国自体も貧乏になります。日本の経済成長が鈍化している一因です。(あくまで一因ですが。)

 北欧で女性の社会進出が成功しているのは単純に資源国家だからです、あの辺りの国は若者の失業率が20%を越えていても資源を輸出しているだけで充分な税収があるからできています。それでも最近は稼ぎが足りなくなってきているので国有企業の民営化と効率化を必死に進めているような状況です。

 経済というのは稼げるやつがある程度まとめて稼いで、そこからがっさり税金を取って皆に分配したほうが効率がいいのです。だったら家に居るくらいなら死んだほうがいい暇な男たちに死ぬほど働いてもらって他の女子供老人はまったり生活していたほうが楽だと思うんですが、どうも社会的成功という虚飾の宣伝効果が高くなり過ぎていると思うこの頃です。